HSK3級のレベルと内容について

中国語の検定試験であるHSKは、英語でいうところのTOEICやTOEFLのような試験で、世界中の中国語学習者向けの資格試験です。

HSKは1級~6級で、6級が一番難しくて、1級が一番簡単です。受験する時にはどの級を受験するかを自分で決めて、その級を受験することになります。(この点は英検などと同じ仕組みです。)

あくまでも試験なので、合格するためには最低限の試験の概要・特徴を知っておく必要があります。この記事ではHSK3級を受験する前に知っておくべきことについて説明します。

配点と合格点

HSKは中国語の理解力とコミュニケーションスキルをはかる試験で、3級からは筆記の能力も評価に加わります。HSK3級はCEFRのB1レベルに相当すると言われています。

CEFR(セファール)とは
CEFRは”Common European Framework of Reference for Languages”の略で、「ヨーロッパ言語共通参照枠」の意味で、各言語の能力を1つのものさしで評価するというものです。

HSK3級の配点は、リスニング、リーディング、ライティングがそれぞれ100点満点で、合計300点満点のテストです。合格基準は6割なので、合計で180点を超えると合格になります。各パートで6割を超える必要は無いので、得意なパートで点数を伸ばして合格することも可能です。

HSKで求められる力

HSK3級に合格するには、毎週2〜3時間の勉強を継続した場合、約1年半の学習期間が必要とされています。また、必要な語彙数の目安は600語です。

HSK3級で必要とされている中国語の力は、常用中国語を習得していて、さらに学習・仕事の場面でも中国語でコミュニケーションが取れるレベルとなっていますが、試験と運用能力は別物なので、実際には3級合格しただけでは仕事の場面でのコミュニケーションはかなり苦労するかと思います。

HSK3級の構成

HSK3級はリスニング、リーディング、ライティングの3つのパートがあります。配点は、どのセクションでも100点満点で、問題数は全80問。制限時間は90分間です。

内容リスニングリーディング筆記合計
パート数4329
問題数40問30問10問80問
制限時間35分30分15分85分
配点100点100点100点300点

日本人の学習者は、漢字の理解が簡単という理由でリーディングは得意なので、ただ合格を狙うならリーディングに力を割き、実力をつけたい場合にはリスニングに多く時間と労力を使うと良いです。

HSKの申し込み方法

HSKへの申し込みは、HSK公式ウェブサイトから行います。
HSKには紙試験の他に、会場でパソコンに回答を打ち込むネット試験の2種類があります。

HSKの対策を効率よく行うには

HSKは試験なので、中国語力を向上させることに加えて試験の概要を知ることも必要ですし、知るだけでなくその対策も行う必要があります。中国語の勉強方法についてはこちらの記事もご覧ください。

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